飯島町住民税務課環境共生エネルギー係
1 条例制定の趣旨・概要
(1)制定の背景と趣旨
長野県飯島町は、中央アルプスと南アルプスに囲まれ、天竜川とその支流が織りなす豊かな自然環境を有しています。特に、里地に生息する希少なチョウ「ミヤマシジミ」は、町の豊かな生物多様性を象徴する存在です。町では2018年に東京大学及びJA上伊那と締結した「ミヤマシジミの保全の研究などに関する連携協定」をきっかけに、保全協議会の設立や「ミヤマシジミ里の会」による活動など、官民学が連携した取組を進めてきました。
しかし、従来の町の条例体系では、公害防止を目的とする「さわやか環境保全条例」や、乱開発の防止を目的とする「自然環境保全条例」は存在していたものの、生物多様性の保全そのものを直接的な目的とした条例はありませんでした。こうした背景から、これまでの保全活動の持続可能性を確保し、かけがえのない生物多様性を町全体で守り、後世に引き継いでいくための法的根拠として飯島町生物多様性保全条例が制定されました。
本条例は、日本の生物多様性のホットスポットとされる長野県において、市町村レベルで生物多様性保全を目的とした条例としては県内初の事例となります(2026年3月現在)。これは、世界目標である「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の達成や、国の2050年ビジョン「自然と共生する社会」の実現に自治体として貢献する意義も持っています。
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