一般社団法人ポリライオン代表理事 太田佳祐
議会質問に向けて入念に原稿を推敲(すいこう)し、万全の態勢で本番に臨んだものの、いざ議論が始まると苦しい展開に追い込まれてしまうことは珍しくありません。
壇上で想定外の言葉が返ってくると思考が停止し、予算や法律の壁を盾にされると有効な反論が思い浮かばなくなるものです。しかし、これは事前のシミュレーションによって乗り越えることが可能です。
そこで今回は、議会直前の控室などで手元の端末を使って議論に強くなるための準備とトレーニングを行う方法について解説していきましょう。
議会の主導権を渡さないための事前予測
まずは、議論の主導権を握られてしまうのを防ぐ心構えについて解説していきましょう。
(1)行政側からの無難な答弁に鋭く切り込めないジレンマ
住民の声を原稿にまとめ、緊張感漂う議場で質問に立ったとき、当局から「前向きに検討します」と返されて言葉に詰まった経験は誰にでもあるはずです。具体的な時期や道筋が見えないまま次の言葉を継げず、自分の持ち時間が少なくなっていく焦燥感は、議場に立つ者でなければ分からない重圧といえます。
地域課題の解決を議論する場面で執行部から「現在の厳しい財政状況を踏まえ」と切り出されると、行政側の手堅い盾を前に思考が真っ白になってしまうものです。また「法令との整合性を精査する必要があり」といった言い回しが出ると、自分の勉強不足で見落としがあるのではないかと反射的に身構えてしまいます。
自分の想定外の回答をされると、その後の再質問から鋭さが失われ、そのまま質問を切り上げざるを得なくなるという経験は、誰しもがしてきたでしょう。
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