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特集 今こそ見直す予算審議ー地方議員に求められる視点とは―

2025.08.12 議会運営

対話の鍵を握るのは議員

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Office aNueNue代表(元・福岡市財政調整課長) 今村 寛

スクラップ&ビルドではなくビルド&スクラップ

 前回(2025年7月25日号)の寄稿では、自治体の財政運営の根幹である「財政が厳しい」という言葉の意味について、自治体の財政構造や状況、将来見通しから説明し、「財政健全化」の意味についても併せて述べたところです。
 自治体の財政運営において「財政が厳しい」、「お金がない」というのは、政策の推進に要する財源が足りないということであって、この財源確保のために既存の施策事業を見直すことが「財政健全化」であると前回述べました。「財政健全化」は目的ではなく、政策推進のための手段にすぎません。
 何を削る(スクラップ)かではなく、何を残す(ビルド)か。行革の手法として長年全国の自治体で取り組まれてきた「スクラップ&ビルド」ではなく「ビルド&スクラップ」、すなわち新たな政策の推進という目的意識を持って既存の事務事業を見直していくことで、どのようなまちの将来像を目指すのかについて市民の理解を得ながら必要な施策へと財源をシフトしていく財政運営が求められているのです。

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今村寛(Office aNueNue代表(元・福岡市財政調整課長))

この記事の著者

今村寛(Office aNueNue代表(元・福岡市財政調整課長))

元福岡市職員。福岡市財政調整課長時代に培った知見を軸に出張財政出前講座を全国で展開する傍ら、福岡市職員有志による『「明日晴れるかな」福岡市のこれからを考えるオフサイトミーティング』を主宰し、「対立を対話で乗り越える」を合言葉に職場や立場を離れた自由な対話の場づくりを進めている。2024年末で福岡市役所を退職。引き続きフリーランスとして全国の自治体で行財政改革、官民連携等の支援に携わることとしている。好きなものは妻とハワイと美味しいもの。著書/『自治体の“台所”事情~“財政が厳しい”ってどういうこと?』(ぎょうせい)、『「対話」で変える公務員の仕事~自治体職員の「対話力」が未来を拓く』(公職研)。

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