東京大学大学院法学政治学研究科/公共政策大学院教授 金井利之
はじめに
自治体間での参照によって、ある政策が徐々に自治体に波及するという一方向的な普及を想定すると、普及曲線はS字曲線のようになることがある(図1)。これは、初期には普及率は低く、低速でしか波及しないが、ある段階を超えると急速に波及が進み、ある程度の普及率の段階を過ぎると、今度は、波及の速度が再び鈍化する、というイメージである。最終的に普及率が100%になることもあれば、ある程度の高さ(例えば90%程度)で飽和して、それ以上の普及は起きないこともある。
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