2024年7月25日、宮代町役場において『ココがポイント!自治体議員のコンプライアンス』(第一法規刊)をテキストとして使用した議員研修会が開かれました。講師の岩﨑弘宜氏(取手市総務部情報管理課長)がファシリテーターを務めた本研修の様子を紹介いたします。
~研修会講師:岩﨑弘宜氏~
講師の岩﨑氏は議会事務局に長年所属した経験から、令和5年から長野県千曲市、令和6年から諏訪市で、それぞれ議会議会改革アドバイザーを務めておられます。また、取手市議会事務局次長「地方公務員アワード2021」において『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員2021賞』を受賞された経歴をお持ちで、「議会愛」をモットーとして取手市をはじめ各地の議会のレベルアップに日々貢献されている方です。
「ハラスメント防止条例策定に向けて」~各議員のハラスメントに対する知識や認識を共有する~
まずはじめに、宮代町議会議員14名全員を3つのグループに分け、「ウボンゴ」というパズルゲームで場を温めることからスタートしました。
そして、「ハラスメント防止条例策定に向けて」と題した研修が始まりました。テキストの項目ごとに1人を割り当て、20分ほどでテキストの内容を要約して全員に向けて2分以内で発表するという形式で、「ハラスメントとは何か」「どういう場合にハラスメントになってしまうのか」などの課題を、参加者全員で共有しました。
各議員からは要約に合わせて自身の経験を加えた発表もあるなか、必要な要素を入れて時間内に収めることを意識した発表の形式は、タイムマネジメントの意識という意味でも有用な研修となりました。要約内容を読み上げた後、岩﨑氏から法的な根拠や、取手市での経験を交えながらの解説を補足いただくことで、参加者たちの理解をさらに深める内容となりました。
「条例の策定について」~条例策定のために必要なテーマを各議員が検討する~
午後からは、条例制定に当たり、宮代町の現状の課題を確認するため、宮代町議会が事前に議員や職員にとったハラスメントのアンケートについて、分析結果が共有されました。
分析結果の内容を念頭に置きつつ、岩﨑氏より三権分立や二元代表制などの基本的な制度を踏まえながら、議員はどのような権限を与えられており、どのように職員と接するべきなのか、といった内容を解説していただきました。またあわせて法制執務について簡単なテストを実施し、法令の基礎知識についても再確認するセッションとなりました。
最後に「条例の策定について」と題したグループワークでは、岩﨑氏より各グループごとに【①「高い倫理観」とは】、【②どうする?「相談窓口」】、【③どうする?「審査委員会」】という3つのテーマが提示され、各班がそれぞれ模造紙にアイデアを書いていく形式のブレインストーミングを行いました。
岩﨑氏からは、それぞれの解決のヒントとなるような他の町の事例や、条例制定の際に気を付けるべきことなどのお話があり、最後の質疑応答でも具体的な質疑が寄せられるなど、皆さんの熱心に学ぶ姿勢が印象的でした。
班ごとに分かれてブレインストーミング
研修会に参加した議員アンケートより(抜粋)
・研修内容がハラスメント対策という目的に対して、的確な構成になっていました。教材の「自治体議員のコンプライアンス」は、イラストが大きく説明文が少ないことから、わかりやすく、隣ページのポイントとの対比で理解を深めることが容易にできました。さらに、担当ページを与えられたことにより、集中する時間ができたこと、全員が発表するという緊張感が生まれたことなど、ただ単に講師の話で進む研修とは違い、身につくものになったと思います。その上で、アンケート調査を利用しての評価や指摘により、ハラスメント行為への的確な注意を与えられました。また、机上の論理だけではなく、行政に携わられた実績からの説得力ある講義になっていたと高く評価します。
・アイスブレイクのゲーム感覚からの導入で始まり、「自治体議員のコンプライアンス」を使用したことで、どの議員も自分事として捉えることができたと思いたい。各議員に与えられた2ページを2分以内でまとめての発表は、本会議や委員会での質疑、一般質問の再質問など、要領よく簡潔にまとめることは、議員として必須である。日頃が試されたようである。議会内では、これまで様々ないいの?と疑問に思ったことも、同じことの繰り返しでそれが当たり前だった。研修で、これからしっかりと真っ当な議会に繋げていきたいと思う。しっかりと今回使用した自治体議員のコンプライアンス、議員必携を熟読し、町民の声を反映した議会にしていきたいと思える充実した研修でした。
・参加者(全議員)に課題を与え、それぞれのテーマの要約の発表を求めることで、各自が真剣に取り組むことができたと思います。講話を聞くだけに比べて理解が進んだ。自分の発表はちょっと緊張、他議員の発表は、まとめ方、話し方に個性が現れ、興味深かったです。各自の発表に対して、岩﨑さんのアドバイスが具体的でわかりやすかったです。少し褒めるような感じで話してくれるので、安心して発表できました。なんとなく中学生に戻ったような気分でした。
・グループワーク方式により、同じテーブルに着いた議員同士で連帯感が生まれ、一緒に問題を解決していこうという気持ちになった。岩﨑さんの自己紹介から始まり、アイスブレイクといった頭の体操、自治体議員のコンプライアンスという冊子を使ってテーマごとに各議員に発表させる等、長い時間の研修会であったが、時間の長さを感じさせない研修会であった。
・グループワーク方式で行い、特に講義を議員が一方的に聴くのではなく、第一法規の「自治体議員のコンプライアンス」のテキストを使っての議員全員による2分間発言(発表)も良かったと思います。
13,200円(本体:12,000円) ※1セット20部の価格。追加は10部単位{6,600円(本体6,000円)}で承ります。

