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2024.06.25 議会改革

第21回 小規模町村議会でもできる議会活性化の実践~鹿児島県知名町議会の議会からの「政策サイクル」の取組み~

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青森大学社会学部教授/早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員 佐藤 淳

《今回のキーワード》
  • 「町村議会議員のなり手不足対策検討会」報告書
  • 住民懇談会・議会報告会
  • 議会からの「政策サイクル」
  • 「SOUNDカードTM
  • 「政策決議提案」


 

【SHORT STORY】

 「おはようございます!」。週明けのここち市議会の議会事務局の執務室に、田島裕子事務局長が箱を抱えて入ってきた。「先週はお休みをありがとう。実は、旦那と鹿児島の沖百合島にダイビングに行ってきてね。おかげさまでのんびりできた。お土産に名産のマンゴーを買ってきたから、お昼休みにみんなで食べてね」。
 「局長、ありがとうございます。沖百合島って、鹿児島市からプロペラ機で1時間、海がきれいな離島ですよね。ママ友から聞いたことがあります。羨ましい!!」。事務局の福島良子がお礼をいう。
 山田次長が、田島局長から箱を受け取り、すぐに開けて、「おー、おいしそうだ。私は学生時代の探検部で、鹿児島から船で一晩かけて行きましたよ。そうそう、黒糖焼酎がおいしかった」。
 「最近、鹿児島や沖縄の離島、移住でも人気があるみたいですよね。僕の銀行時代の同期が、銀行を辞めて静かな暮らしがしたいって沖縄の離島に移住しちゃいました」と、若手の江上も話に加わる。
 「離島は、そんな良いことばかりじゃないようよ。まずは物価が高い。それに、私たちの仕事に関連することだけど、島の居酒屋で夕飯を食べていたとき、近くに座った島の人が、昨年の町議会議員選挙が無投票だったって嘆いていた。調べてみたら、議会事務局の職員は2人しかいないみたいよ」。
 江上が、大きくうなずきながら、「そうそう、最近、全国町村議会議長会が、なり手不足の問題の報告書をまとめたって記事、ネットで見た気がします」。
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「町村議会議員のなり手不足対策検討会」報告書

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佐藤淳(青森大学社会学部教授/早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員)

この記事の著者

佐藤淳(青森大学社会学部教授/早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員)

青森大学社会学部教授、早稲田大学マニフェスト研究所招聘研究員。 1968年青森県十和田市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、さくら銀行(現三井住友銀行)入行。法人部門を中心に12年間勤務後退職。日本社会事業大学大学院福祉マネジメント研究科修了、社会福祉士。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。マニフェスト型選挙、地方自治体の組織開発、地方議会改革、市民協働のまちづくり、シチズンシップ教育のテーマで研究と実践を行う。 共著に「スピード開票実践マニュアル」(ぎょうせい)、「点描~変わりゆく現代社会」(ぎょうせい)、「あなたにもできる議会改革」(第一法規)、「実践学校模擬選挙マニュアル」(ぎょうせい)、「議会改革実践マニュアル」(第一法規)等。

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