内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局参事官補佐 菊池雄太
1 デジタル田園都市国家構想とDigi田甲子園について
我が国では、人口減少・少子高齢化、過疎化、東京圏への一極集中、地域産業の空洞化等の社会課題が山積しています。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、社会状況が大きく変化し、特に日常生活の様々な場面での「デジタル化」が進展しました。こうしたデジタル化の進展も相まって、若年層を中心に地方への移住に関心を持つ人も増えています。
こうした状況を踏まえ、人口減少・少子高齢化等の課題をデジタルの活用によって解決し、デジタルの力で、地方の個性を活かしながら社会課題の解決と魅力向上を図り、「全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会」を実現するべく、デジタル田園都市国家構想が生まれました。
デジタルは地方の社会課題を解決する鍵であり、新たな付加価値を生み出す源泉です。例えば、ロボットやドローンの活用により、少ない人員で効率的に作業を行ったり、危険な場所での作業を回避することができます。デジタルネットワークを活用することで、地理的・時間的な制約がなく、遠方の人とリアルタイムで話をすることができます。オンラインの活用で、医療機関が少ない地域でも専門医による診療を受けることができます。AI・人工知能やIoTを活用することで産業や社会をさらに効率化させることができます。これらのデジタル技術を徹底的に活用することで、人口減少や高齢化が進む中でも課題に対処して、さらに地域の魅力を向上させることができると考えています。
もっとも、構想の実現には、国民の皆さまにデジタルの活用事例を知ってもらい、利便性等を実感してもらうことが不可欠です。このため、令和4年度から「Digi田甲子園」を実施しています。
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