人口30万人を超える自治体前議会議員 木田 弥
見えてきた予算修正の課題
新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、地域経済の落ち込みに対する救済策を提案する自治体も増えている。そうした執行部側からの予算提案に対して、いくつかの議会が補正予算修正を行った、という情報が聞こえてきた。ざっと調べたところ、沖縄県那覇市議会、神奈川県鎌倉市議会が予算修正案を可決している。緊急事態ということで、議会側の審査も甘くなりがちな傾向がある中で、しっかりと内容を精査されての修正案可決にまずは敬意を表したい。
一方で、予算修正をめぐる今後の課題も見えてきた。歳出の削減は分かりやすいが、対応して歳入のどこを削減すべきか、という問題はなかなか難しい。単純に財源となる部分を削ればいいだけではないか、という見方もあるが、事はそう簡単ではない。
自身の経験からいって、補正予算は、提案されている事業が絞り込まれているため、修正がしやすい一方、当初予算に比べ、減額分、あるいは増額分に歳入のどの部分を充てるかの調整が難しい。当初予算と違って、補正予算では、当初予算の変更部分のみが議案に掲載されているため、歳入の予算費目が限られているからだ。
つづきは、ログイン後に
『議員NAVI』は会員制サービスです。おためし記事の続きはログインしてご覧ください。記事やサイト内のすべてのサービスを利用するためには、会員登録(有料)が必要となります。くわしいご案内は、下記の"『議員NAVI』サービスの詳細を見る"をご覧ください。