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2019.10.25 政策研究

議会のための予算のトリセツ

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東京大学大学院法学政治学研究科/公共政策大学院教授(都市行政学・自治体行政学) 金井利之

はじめに

 前々回・前回において、拙著「トリセツ」(『自治体議会の取扱説明書』第一法規、2019年)で論じたかったことのうち、二元代表制という用語を乗り越えることと、行政職員を使いこなすべきことについて触れた。
 繰り返せば、行政職員は、首長部局の職員であったとしても、首長の下僕ではなく、すべからく自治体という団体の公僕であるから、議会・議員も首長と同様に行政職員を使いこなすべき、ということである。ただし、勘違いしてはいけないことは、議員の下僕であるわけではないことである。行政職員を小間使いとして濫用してはいけないし、気に入らない職員に対して左遷などを求めてはいけないし、気に入った職員の情実的抜擢(ばってき)を求めてもいけない。
 さて、「トリセツ」でいいたかったことの三つ目を説明してみよう。それは、予算に関する審議・決定こそが議員・議会の本丸だ、ということである。

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金井利之(東京大学大学院法学政治学研究科/公共政策大学院教授)

この記事の著者

金井利之(東京大学大学院法学政治学研究科/公共政策大学院教授)

東京大学大学院法学政治学研究科/公共政策大学院教授 1967年群馬県生まれ。東京大学法学部卒業。 東京都立大学助教授、オランダ国立ライデン大学社会科学部行政学科客員研究員、東京大学助教授を経て、06年より現職。 専門は自治体行政学・行政学。主な著書に『自治制度』(2008年度公共政策学会賞受賞)、『原発と自治体』(2013年度自治体学会賞受賞)等。

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