2025.05.26 政策研究
第22回 「チーム議会」の必要性
“議会局及び議会局職員の適正な評価(組織評価と人事評価)と育成”が「チーム議会」につながる
さて、今日の自治体では組織評価と人事評価が行われています。これら評価の実施には、育成の視点も重要となります。育成に当たっては、モチベーションを高めることが有意義となるでしょう。ときには、励ましたり褒めることも必要になります。
また、評価については、評価者が無意識のうちに陥る誤りを指す「評価誤差」に留意することが求められます。評価者である議長ないし議会局管理・監督職員には、「評価誤差」を認識した上で評価することが求められます。例えば、人事評価には表7に示すような「評価誤差」を生ずる傾向があることが知られています。このような「評価誤差」に陥らないためには、対応策を講ずることが求められます(表7参照)。
議会・議員の適正な評価と育成だけでなく、“議会局及び議会局職員の適正な評価(組織評価と人事評価)と育成”をすることは大切であり、これらのことを通して議会は、「チーム議会」となりえます。もちろん、そこでは「優しいコミュニケーション」の存在が前提となります。また、必置機関である議会は、必置であるからこそ「優しいコミュニケーション」を求められるのです。
出典:内閣官房(2022:15)〔一部省略している〕
表7 人事評価における「評価誤差」とその対応策(例)