地方自治と議会の今をつかむ、明日につながる

議員NAVI:議員のためのウェブマガジン

『議員NAVI』とは?

検索

2025.02.25 議会改革

【セミナーレポート】第7回 議会事務局研究会シンポジウム~設立15周年記念~

LINEで送る

「局職員が超えるべき「補佐の射程」~職員に求められるものとは~」
 清水 克士 氏(前・大津市議会局 局長)からは、「局職員が超えるべき「補佐の射程」~職員に求められるものとは~」と題した話題提供がありました。個々の議員が会派の壁を越えて機関として活動する議会、また局職員も一員として協働する議会を意味する「チーム議会」。それを阻害している要因として「ひとごと意識・指示待ち職員」を指摘し、「議会・議員へ発意する事務局職員」になるような意識改革が必要であること、それに伴う公職の中立性などについて解説し、執行部職員よりも委縮的な行動を当然とする議会の常識を変えることが重要であると確認しました。
20250215_133533
「終わりなき議会改革~議会愛は永遠に~」
 岩﨑 弘宜 氏(前・取手市議会事務局 次長)からは、「終わりなき議会改革~議会愛は永遠に~」と題した話題提供がありました。平成23年3月に発表した「議会事務局研究会最終報告書」の内容を踏まえつつ、議長と事務局職員の位置、議会と事務局職員の位置といったそれぞれとの関係や役割などを再確認することで、議会事務局がワンチームとなり、最強のサポートであり最恐の苦言者集団でもある、というような、誰もが意見できる空気感の醸成が必須であると話しました。
20250215_140233
パネルディスカッション「議会事務局の目指すべき未来とは?」
 コーディネーター:谷畑 英吾 氏(元・湖南市長)、パネリスト:盛 泰子 氏、清水 克士 氏、岩﨑 弘宜 氏をむかえたパネルディスカッション「議会事務局の目指すべき未来とは?」が行われました。話題提供であった話をもとに、「行政監査機能から政策立案機能に変わっていくべきだという話があったが、どう制度に落とし込むか、議員間討議のしくみづくりは」「もっと広い意味での議会事務局職員の役割というものを押さえていかないとならないが、議会事務局はどこまで議員を支えなければならないのか、線引きをどこに置いたらいいのか?」など様々な討論が行われました。会場の参加者からも多くの質問があり活発な討論会となりました。
77f21948-22be-4772-aa5b-903781248f40
 最後に、駒林良則氏から、「今、議会改革は停滞気味と感じている。ただ、様々な課題がある中、停滞できない状況ともいえる。例えば、執行機関の業務の共通化に伴うセキュリティ問題などが議論されているが、それに対し議会は全く知らなくてもいいのかといった様々な課題がたくさんある。にもかかわらず、やや議会が脆弱化しているように感じている。その辺を議会事務局の方はしっかりと認識し、それぞれの議会が停滞しないような形に持って行ってもらいたい。議員の皆さんは4年に1度変わってしまう可能性があるため、より議会事務局のしっかりとしたサポートが必要だと思う。」と締めくくりました。

この記事の著者

編集 者

今日は何の日?

2025年 425

衆議院選挙で社会党第一党となる(昭和22年)

式辞あいさつに役立つ 出来事カレンダーはログイン後

議員NAVIお申込み

コンデス案内ページ

Q&Aでわかる 公職選挙法との付き合い方 好評発売中!

〔第3次改訂版〕地方選挙実践マニュアル 好評発売中!

自治体議員活動総覧

全国地方自治体リンク47

ページTOPへ戻る