2025.02.25 議会改革
【セミナーレポート】第7回 議会事務局研究会シンポジウム~設立15周年記念~
2025年2月15日(土)、立命館大学大阪梅田キャンパスにて、「第7回 議会事務局研究会シンポジウム~設立15周年記念~」が開催されました。今回のテーマは「議会の機能強化と議会事務局の未来」。議会改革の潮流のもと、自治体議会はどれだけ変わったのか?2011年に発表した「議会事務局研究会最終報告書」で提言したことは実現されたのか?提言内容は現在でも正しいのか?検証とともに、活気ある討論会の様子をレポートします。
基調講演
はじめに、駒林 良則 氏(議会事務局研究会共同代表・立命館大学特任教授)より、研究会の設立からこれまでの活動について振り返る基調講演が行われました。
議会事務局研究会シンポジウムは、「議会改革において議会事務局は必要不可欠であるが、持てる力を発揮していないのではないか」「目立たない存在の議会事務局にスポットライトをあてる」ということを発端に事務局職員が中心となり2009年に設立されました。意見交換の場・情報発信の場としての機能を果たしつつ、議会と事務局の関係性など様々な議論を通じて、議会は異質なところというイメージの払拭や事務局の充実強化、役所内での地位の上昇、といった今後の事務局への期待を語りました。
話題提供
「最終報告書に込めた思いと今後の課題」
次に、盛 泰子 氏(伊万里市議会 議員)より「最終報告書に込めた思いと今後の課題」という話題提供がありました。盛氏は議員と事務局のそれぞれの立場に対し「事務局の人はどういう方だと思ったか?」「異動内示をもらったときどう思ったか?」といった質問を投げかけることで、事務局の意識改革の必要性や制度面の問題、他議会事務局とのネットワークの重要性といった現状を整理し、事務局職員は議員と並ぶ議会の構成メンバーであるという意識を持つことで事務処理にとどまらない魅力的な職場になるような流れが広まることを期待すると話しました。