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2025.02.10 議員活動

自治体法務検定演習問題を解いてみよう(その78)

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正解及び解説

■基本法務
〔正解〕①
〔解説〕この問題は、地方自治法の議会分野からの出題である。地方公共団体の議会の議員の任期を定めているのは憲法ではなく地方自治法(93条1項)であり、①は妥当でない。②は憲法93条2項、③は公職選挙法10条1項5号、④は地方自治法91条1項の定めるところであり、妥当である。(基本法務テキスト210,217頁)


■政策法務
〔正解〕③
〔解説〕①は妥当でない。裁量(行政裁量)とは、あくまで法令上の要件が全て備わっていることを前提として、その場合に行政(執行機関)に与えられる選択・判断の余地であり、当不当は判断しない。当不当を判断できるのは行政不服審査である。②は妥当でない。裁判所は、適法か違法かの判断をする機関である。③は妥当である。行政事件訴訟法30条が「行政庁の裁量処分につ
いては、裁量権の範囲をこえ又はその濫用があつた場合に限り、裁判所は、その処分を取り消すことができる」旨を定めていることから、「濫用」は「違法」に当たることが分かる。④は妥当でない。住民監査請求・住民訴訟(地方自治法242条~242条の3)による統制の対象は、行政の活動全般ではなく、「財務会計行為」に限られる。(政策法務テキスト124~126頁)

 

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