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2024.12.25 政策研究

第17回 議案作成と議案審議─〈議案作成・議案審議〉の前提、議案のチェックポイント、議案審議後の対応策

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結び

 本稿では、自治体議員の皆さんが政策過程(課題抽出、選択肢作成、決定、実施、評価)における発言で、意識すべきものとして、「議案作成と議案審議─〈議案作成・議案審議〉の前提、議案のチェックポイント、議案審議後の対応策」と、これらに関する事項等について考えてきました。
 本稿の結びとして、これらを実践するために議会ないし議員に求められる考え方を三つ示します。一つ目は、「失敗した方が成長も早く積極的になる」ということです。失敗した方が成長が早くなります。二つ目は、「当事者に議場に来ていただく、議場を熱気で熱くする」ということです。議案の当事者に、議場や委員会室等に来ていただき、議案作成・議案審議の内容を理解していただくことも有益だからです。当事者がいた方が良い答弁が引き出せ、解決に近づくこともあるのではないでしょうか。三つ目は、「その状況が問題であるとの執行部側の認知、共感を得る」ということです。そのことが市民のための自治体政府(議会・行政)につながります。
 結びの内容を含めて、本稿で取り上げた事項の実践には難しいこともあるかと思いますが、それを超克する議会・議員に私たちは期待しています。

■参考文献
◇伊藤修一郎(2015)「公共政策管理のシステム─政策を提供するしくみや制度はどのようなものか?」秋吉貴雄=伊藤修一郎=北山俊哉『公共政策学の基礎〈新版〉』有斐閣
◇田中富雄(2015)『一目で伝わる! 公務員の図解で見せる資料のつくり方』学陽書房
◇土山希美枝(2014)「質問力を上げよう 第2回 あなたの一般質問を政策にたどりつかせるための戦略の話」議員NAVI 2014年3月10日号
◇土山希美枝(2015)「質問力を議会力に〜一般質問を議会の政策資源とするために~」議員NAVI 2015年7月10日号

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