2024.07.25 議会改革
【セミナーレポート】全国地方議会サミット2024「非常事態への備え これからの議会」
「デジタル・生成AIを活かす」
続いて「デジタル・生成AIを活かす」と題して橋本大也氏(デジタルハリウッド大学教授)からの講演がありました。
生成AIを使ってできることの一般的な説明に続き、議会としてどのような使い方ができるのかを、実在の議事録を使って要約する、図解する、小学生にも分かるような表現にする、映像化する、などの実演をしていただきました。さらに、特定の議員の1年間分の発言を元にボットを作成し、会話形式で発言を引き出したり、各議員の政策を比較したり、議員個人のプロファイルの整理した上で強みを生かしたキャッチコピーの作成などの例示も見せていただきました。
事務的な仕事、分析的な仕事、創造的な仕事が得意な生成AIにより、議会の仕事にも役立つことが多くあるだろう、というご提案と共に、AI時代の人間の役割として、AIを監督する役割であること、あくまで道具であるAIをどう使いこなすかということが大切である、という提言をいただきました。
「議会改革の最新トレンドとトピックス」
江藤俊昭氏(大正大学教授)より「議会改革の軌跡と展望―マニフェスト選挙から20年、その先に!―」と題し、地方政治の活性化にローカルマニフェスト運動が大きな役割を担ったとして、議会基本条例を第1ステージ、議会からの政策サイクルを第2ステージと位置付けた上で、更なる一歩として、住民や首長と共に「フォーラムとしての議会」を展開することが縮減社会において重要であるとの講演がありました。