1 最初に当村議会の一般質問一覧表を作成する
福島県飯舘村議会議員になって、3年目となります。
初めて一般質問を作成する際、どこから始めようかと悩み、最初に取り組んだのが、過去の一般質問の調査です。過去4年間の議会だよりを読んで、各議員がいつ、何の質問をしたのかが分かるように、一般質問一覧表を作成しました。
分かったことは、議員それぞれのテーマがあることと、質問の頻度です。
選挙後の初めての一般質問ですから、質問・提案するテーマはたくさんあります。しかし、質問と答弁を合わせて90分の時間制限がありますので、選択しなければなりません。
そこで、一般質問一覧表を見ながら、“このテーマについては、○○議員が質問するだろう”などと予想しながら、また、“このテーマについては、最近、質問が行われているから、先に延ばそう”など、質問項目を選択しました。
この一般質問一覧表は、今も定例会ごとに追記し、一般質問を作成する際の参考としています。縦列は議員名、横列は定例会日の簡単な表です。新人議員には、特におすすめです。同じテーマを質問する際、過去の質問の検索表にもなります。
2 一般質問は「課題共有と政策提案の場」
何度か一般質問をしているうちに、何かモヤモヤしてきました。議場での質問・答弁に手応えを感じない。質問の仕方が悪いから? 議論になっていないから? その後が見えないから?
その時期ですね、『地方議員のための役所を動かす質問のしかた』(川本達志著、学陽書房、2017年)に出合ったのは。本のキャッチコピーである「あなたの質問でまちは変わる!」に勇気づけられました。
本を読み、自分なりに一般質問の目的を「課題共有と政策提案の場」としました。そこからは、モヤモヤ感は少なくなりました。
議員1年目途中から力を入れているのは、「課題共有」。当村の特殊事情もあります。
福島第一原子力発電所事故により、全村避難となってから13年。避難指示が解除されてから7年が過ぎますが、現在もなお、人口4,584人のうち約67%の3,068人が村外(16都道府県)で暮らしています。村民と議員、村民と村職員が会って話す機会がとても少ない。村民の抱えている悩み等の課題が、村全体で把握しきれていないのが実情です。
「議員・職員が、一般質問を通して課題共有しましょうよ。そこから、的確な政策を考えましょうよ!」という気持ちで、一般質問を行っています。