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2024.04.25 政策研究

第9回 民主主義と議会④─結社、複数性、人権、応答性、マニフェスト、レジリエンス

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求められる「応答性」を踏まえたコミュニケーション・話し合い・助け合い

 ところで、コミュニケーション・話し合い・助け合いでは、一歩引くことで全体を見渡すことができるということがあります。一歩引くことで相手に対して何が欠けているかを、自分で気づくことができることもあります。市民と議会・議員の関係においては、両者の間に認識のズレによる問題の漏れがないように互いに踏み込むことが大切ですが、場合によっては漏れがないよう留意しながら一歩引くことも求められます。一歩引くことで、相手に対して何が欠けているかを自分で気づき、相手にとって「応答性」のある双方向コミュニケーション(=話し合い)ができるからです。
 また、どんな人も他者に依存せずには生きられない一方で、どんな人も他者のために貢献しているということがいえます(図2参照)。例えば、生活するに当たり時間的・金銭的に負担をする大人(成人)に対しては、子どもや老齢者が心の豊かさや安寧を与えるということがあります。病人や障がい者であっても健常者や医療介護関係者に心の豊かさやヤル気(モチベーション)を与えることで貢献しています。少し一般化していえば、多様な人と人の関係が紡ぎ合わさることで、人や組織や社会が成り立っているといえます。このことは、「ゲットすることでギブしていること」といえます。これは、「みんなで教え合い、分かち合うことで様々な『技術』を、一人ひとりが喜びながら身につけていくことができる」という希望に根差した考えにつながります。
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図2 依存と貢献の関係

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