2024.02.13 まちづくり・地域づくり
第2回 相模原市長講演「みんなのシビックプライドの向上を目指して」概要
シビックプライド醸成に向けたアピールポイント
アピールポイントは四つあります。一つ目は「子育てしやすいまち」です。例えば、公共施設15施設での子どもの使用料無料化です。アイススケート場やプール、水族館、プラネタリウム、体育館など、これらについて15歳以下の使用料を無料にし、いつでも使ってくださいということを2023年10月1日から始めました。同日からは公園の原則禁煙化を始めたり、2024年の4月からは全国に先駆けて、保育所等が閉所している休日に、理由を問わずすべての未就学児を預けることができる「さがみはら休日一時保育事業」を行います。
2024年8月からは小児医療費の拡充を、今、中学生までですが高校生までに広げていきます。これは首都圏の政令市では初めてです。それから、2026年度を目指して中学校給食の全員喫食を進めていこうと思っています。隣の東京都を意識しながら、子育てしやすいまちづくりをしています。
第2に「都市と自然のベストミックス」があります。第3に、JAXAがあるということで、「宇宙を身近に感じられるまち」をうたっています。第4として「スポーツに親しめるまち」です(図5)。本市には、先ほど紹介したスポーツのホームタウンチームがあります。また、ホームタウンアスリートという認定もしています。現役が20人しか走れないF1の世界でアルファタウリというチームのドライバーを務める角田裕毅さんもその一人です。
図5
具体的な取組みとしては、JAXAの関係で全国七つの市町の皆さんと「銀河連邦」をつくっています。この「銀河連邦」ヒーローの大集結を行い、毎年、6月13日の「はやぶさ」が帰還した日を中心にはやぶさWEEKを実施し、はやぶさ給食というのを学校で食べてもらっています(図6)。それから、さがみはらスイーツや、「銀河連邦」ヒーローカードを配布しました。
図6
インスタグラムを活用したフォトコンテストも行っていて、600点近くの写真が集まりました。本市のいろいろな顔が見えます(図7)。
図7
市外の皆さんにも相模原を応援していただくために、新しい展開としてチアリングパートナー制度をつくっていこうと思います。チアリングは、元気づける、激励するなど、応援するという意味を持ち、パートナーは、共同で仕事をする相手ということですから、相模原市のシビックプライドを一緒に高めてもらえるチアリングパートナーをつくっていきたいと思っています。
シビックプライドの成果
おかげさまで、2021年は、転入超過が3,837人となり、全国で10位でした。2022年は転入超過が3,110人で、全国12位でした。これからも選ばれるまちでいたいと思っています。
外から見ていたときは、神奈川県が行った施策、横浜市が行った施策、川崎市が行った施策を、2年後、3年後に取り入れていたような相模原市でしたが、そういったことはやめました。失敗は成功のもとだと職員にはいっています。教職員を含めて約8,000人の職員がいますが、とにかく一人ひとりが市民に寄り添って、待つ姿勢ではなく、出向く姿勢に変えていこうということで展開しています。
わくわく感、どきどき感を大事に、失敗を恐れずに何事もやっていこうということで、先ほど述べた休日一時保育事業などの全国で例を見ない取組みも行います。
都市間競争も今激しく行われていますので、選ばれるまちになるように、とにかく突き抜けていこうということで、これからも展開してまいります。ぜひ皆さん、相模原市にお越しいただきたいと思います。
ぜひ相模原市にお越しいただいて、できれば皆さん、家を建てるときは相模原市で建ててほしいと思います。皆さんが、例えば新しい第2、第3の人生を楽しむとき、そしてこれから働いて、例えばパートナーを得て、どこに住もうかなというときに、「相模原」というキーワードをぜひ覚えていてほしいと思います。
以上をもって私からのお話とさせていただきます。ありがとうございました。