2024.02.13 まちづくり・地域づくり
第2回 相模原市長講演「みんなのシビックプライドの向上を目指して」概要
関東学院大学法学部地域創生学科教授 牧瀬 稔
連載第2回では、シンポジウムにおける本村賢太郎・相模原市長の講演概要を紹介します。なお、掲載に当たっては、下記の2点についてお断りいたします。
・講演概要の取りまとめは筆者が行いました。そのため間違いは筆者に帰します。
・臨場感を出すために、口語体で記述しています。
〈相模原市長講演概要〉
みんなのシビックプライドの向上を目指して
相模原市長 本村賢太郎
こんにちは。相模原市長の本村賢太郎です。本日は、「みんなのシビックプライドの向上を目指して」ということで、相模原市は全国で初めて「さがみはらみんなのシビックプライド条例」というものをつくっており、その制定の経緯も含めてお話をさせていただきます。
相模原市の概要
まず、相模原市の魅力について紹介します。相模原市は小田急線や京王線、相模線、横浜線、中央線といった6線の鉄道路線の電車が入っており、JR東海のリニア中央新幹線の駅が神奈川県で唯一できる市でもあります。また、圏央道の相模原インター、相模原愛川インター、そして中央自動車道の相模湖東インター、相模湖インターがあり、非常にアクセスもよく、物流等の流入も最近は多くなっていますが、都市と自然のベストミックスをうたっています(図1)。72万人の市民と対話をしながら、わくわくするまちづくりを進めているところです。
図1
本市は、1954年に人口8万人でスタートしました。そして、2003年に中核市に移行し、その後、2006年から2007年にかけ、津久井町など四つの町と合併し、2010年に全国で19番目の政令指定都市となりました。
相模原というと、皆さんはどんなことを思い浮かべるでしょうか。市内には相模湖や宮ヶ瀬湖、津久井湖など五つの湖があり、自然が多く残っており、市域の約6割が森林です。最近では富士急のさがみ湖リゾートプレジャーフォレストのイルミネーションなどが大変有名ですが、そういった自然が多く残るエリアで、神奈川県民の皆さんに6割以上の水を配水している水源地域でもあります。
私も釣りが趣味なので、よく湖に行ってワカサギ釣りやバス釣りなどをしますが、そういった自然に恵まれた地域であり、都市と自然のベストミックスをうたい、多くの移住・定住者をこれから集めていきたいと思っているところです。