2023.11.10 議員活動
自治体法務検定演習問題を解いてみよう(その63)
正解及び解説
■基本法務
〔正解〕③
〔解説〕この問題は、行政法の行政作用法分野からの出題である。行政刑罰も刑罰である以上、罪刑法定主義が適用されるから、①は妥当である。行政刑罰も刑罰である以上、刑事訴訟法が適用されるから、②は妥当である。条例には2年以下の懲役を規定することができる(地方自治法14条3項)から、③は妥当でない。④は、地方自治法255条の3により、妥当である。(基本法務テキスト118頁)
■政策法務
〔正解〕④
〔解説〕①は妥当でない。条例の制定者である議会が実施する評価は、自己評価に位置付けられる。②は妥当でない。条例評価には、より良い条例とするために条例が施行される前に行われる事前評価もある。③は妥当でない。選択肢の記載は、定量的方法の説明である。④は妥当である。評価テーマの設定や評価結果について説明責任を果たすとともに、法務マネジメントサイクルを機能させ、評価結果を課題設定や立案に、あるいは法執行にフィードバックさせることが重要である。(政策法務テキスト169~172頁)