2023.07.10 議員活動
自治体法務検定演習問題を解いてみよう(その59)
正解及び解説
■基本法務
〔正解〕③(配点15点)
〔解説〕この問題は、憲法分野からの出題である。最判平7・2・28民集49巻2号639頁によれば、
憲法93条2項にいう「住民」とは、地方公共団体の区域内に住所を有する日本国民を意味すると
されているから、③が妥当であり、在留外国人もこれに含まれるとする①②は妥当ではない。ま
た、同判決によれば、在留する外国人のうちでも「その居住する区域の地方公共団体と特段に密
接な関係を持つに至った」者について地方参政権を付与するかは立法政策の問題としているが、
「外国人一般」に対してそうは述べていないから、④は妥当でない。(基本法務テキスト55頁)
■政策法務
〔正解〕②(配点10点)
〔解説〕①は妥当である。選択肢に記載の通りである。②は妥当でない。よりよい条例とするため
の評価である事前評価も重要である。③は妥当である。選択肢に記載の通りである。④は妥当で
ある。基本条例や理念条例は、自治体の進むべき道程を示したものであり、時の社会経済情勢等
に適した見直しを図っていく必要がある。(政策法務テキスト145,156~157頁)