2023.05.12 議員活動
自治体法務検定演習問題を解いてみよう(その57)
正解及び解説
■基本法務
〔正解〕④
〔解説〕この問題は、地方自治法の自治立法分野からの出題である。条例制定権の憲法上の根拠として、憲法94条及び92条があげられる。条例で財産権を制限することは違憲であると解されていない(最大判昭38・6・26刑集17巻5号521頁)。都道府県条例と市町村条例との間にも抵触問題は生じるものと解されている(地方自治法2条16項・17項参照)。上乗せ・横出し条例の制定を明文化した法律として、大気汚染防止法4条1項、水質汚濁防止法29条などがある。したがって、妥当なものは④である。(基本法務テキスト177~180,182,183頁)。
■政策法務
〔正解〕④
〔解説〕①、②、③は妥当である。選択肢に記載の通りである。④は妥当でない。執行細則の公開の必要性が指摘されている。(政策法務テキスト162~164頁)