2022.12.26 議会改革
第34回 議員定数の問題にどう臨むか
3 議員定数の現況
全国市議会議長会の「市議会議員定数に関する調査結果(令和3年12月31日現在)」によれば、815の市区の定数を合計した数は1万8,964人であり、1市区当たりの平均の定数は23.3人となっている。前年と比較すると、議員定数は全体で92人減、1市区当たり平均0.1人減となっており、なお減少傾向が続いているようだ。人口段階別に見た市議会議員の定数の状況は次のとおりとなっている。
出典:全国市議会議長会「市議会議員定数に関する調査結果(令和3年12月31日現在)」(https://www.si-gichokai.jp/research/teisu/__icsFiles/afieldfile/2022/07/01/03teisuu.pdf)
表2 人口段階別に見た市議会議員の定数の状況(2021年12月31日現在)
市区の人口の幅は極めて大きく、そのようなことから、定数86人、83人、69人、68人のところもあれば、定数8人、10人、12人、13人といったところもあり、議員定数の幅も大きい。
また、第67回町村議会実態調査によれば、2021年7月1日現在で、926町村の議員定数の合計数は1万947人で、1町村当たりの平均は11.8人である。前年より合計数で37人、平均定数で0.1人減少している。
町村議会の場合には、定数10人未満のところも少なくなく、5人が2議会、6人が11議会、7人が14議会などとなっている。
他方、第14回都道府県議会提要によれば、2019年7月1日現在の都道府県議会の定数の合計は2,679人で、平均すると57人となるが、最も少ないのは鳥取の35人、次いで山梨・福井・島根・高知の37人であり、最も多いのは東京の127人であり、神奈川の105人、愛知の102人、北海道の100人が続く。2019年統一地方選挙時の議員定数を前提とした議員1人当たりの人口で見ると、最も少ないのが鳥取の1万6,384人、次いで島根の1万8,766人などであり、最も多いのは東京の10万6,419人、大阪の10万449人などとなっており、平均では4万7,508人となっている。