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2022.08.10 政策研究

第8回 政策(世界共通文化・地域個性文化による地域経済)と寛容

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構造的不均衡の解消

 少なくとも機会均衡は政府(自治体政府〔地方政府〕・国〔中央政府〕)の果たすべき役割の一つである。機会均衡が「社会の平等」と「社会の活性化」につながる。しかしながら、機会均衡は果たせていない。その背景には、構造的不均衡がある。構造的不均衡の解消のためには、まず貧困の連鎖など社会の構造的不均衡に、どのようなものがあるかを把握することが必要となる(表2参照)。その把握のためには、社会全方位からの検討が求められる。なぜなら、構造的不均衡の要因は、複雑に絡み合っているからである。
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出典:筆者作成
表2 構造的不均衡の例

間違った手段を使う産業では、正しい目的は実現できない

 世界共通文化に重きを置く経済であろうと、地域個性文化に重きを置く経済であろうと、間違った手段では、正しい目的は実現できない。例えば、武器輸出という手段では、産業を一時的には発展させるかもしれないが、いずれ産業を破滅させる。そして、武器をつくるための産業では、正しい目的である平和は達成されえない。戦争は、原子爆弾を例に出すまでもなく、最大の環境破壊であり最大の人権侵害をもたらす。原子力発電所であっても、自然災害・事故災害・心理災害によって常に危険な状態にある。
 このような状態から脱出するためには、間違った手段としての産業に依存しないことが求められてくる。その上で安心できる経済を進めることが必要である。少なくとも、安全面においても現状を悪化させない産業のあり方が求められる。そのためには、原子力発電所の稼働や武器の輸出といった間違った手段に依存する経済・産業であってはならない。人の心を劇的に動かす(「相移転」(大きな転換・変容)を成しえる)言説が求められよう(表3参照)。
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出典:筆者作成
表3 人の心を劇的に動かす(「相移転」を成しえる)言説の例

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