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2022.04.11 政策研究

第4回 政策(まちづくり)と文脈

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会津若松市議会の六つの特徴

 会津若松市議会は、2008年6月定例会において賛成総員で可決・制定された議会基本条例に基づき、議会改革を進めてきた。会津若松市議会では市民参加という原点に着目し、表2のような特徴的な取組みを行っている。そこには、多様な市民意見から、政策立案・提言に結びつける取組み(政策サイクル)も位置付けられている。
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出典:会津若松市議会「会津若松市議会白書 令和2年度版」26頁(https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2021020100028/files/R2gikaihakusyo.pdf〔2021年12月21日確認〕)
表2 会津若松市議会の六つの特徴

「文脈に沿った政策過程」:市民意見を起点とした政策への取組み(会津若松市議会)

 市民意見を起点として政策立案・提言に結びつけていく取組みである「政策サイクル」は、議会や議員の文脈だけではなく、市民をはじめとする関係者の文脈を踏まえ成果を上げることができた(次節で示す「政策サイクルの例」を参照)。会津若松市議会もそのことを自己評価(認識)している。
 このような会津若松市議会の「政策サイクル」取組みの中で特筆すべきことの一つは、白書の作成・配布である。会津若松市議会の白書は、2013年(平成25年度)に始まり、2014年(平成26年度)、2015年(平成27年度)、2016年(平成28年度)、2017年(平成29年度)、2018年(平成30年度)、2021年(令和2年度)と作成されており、平成26年版、平成28年版、令和2年度版については全戸配布をしている。
 この会津若松市議会白書「見て 知って 参加する ための手引書~会津若松市議会白書 令和2年度版~」は、議会基本条例の趣旨を踏まえ、「市民の皆さんに議会の活動を見て、知っていただき、また、市民の皆さんに議会に参加していただくとともに、さらには、議会を活用していただき、市民の皆さんの参加を得ながら進めていく協働型議会を目指して、議会のより一層の『見える化』を図る」ことを目的としている。
 そして、この白書には、「市議会Q&A」、「議会のしくみ」、「議会情報を見る知る」、「議会に参加する」などの項目があり、「議会に参加する」の項目には、「市民意見をもとにした政策立案・政策提言とその結果」も記載されている。なお、平成26年版、平成28年版、令和2年度版では、その内容を「声の議会白書」として音声でも提供している(会津若松市議会「声の議会白書」(https://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2021020100028/〔2021年12月11日確認〕))。

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