2021.10.11 議員活動
自治体法務検定演習問題を解いてみよう(その38)
正解及び解説
■基本法務
〔正解〕④
〔解説〕この問題は、憲法分野からの出題である。法の支配における法は、不文法であるコモンローを中核としており、必ずしも成文憲法を必要としないから、①は妥当でない。法の支配は、法の優位を説く思想であり、それは国会主権とも両立するから、②は妥当でない。法の支配は、イギリスのような立憲君主制とも結びつくから、③は妥当でない。他方、法の支配と法治主義を区別する立場は、コモンローの流れを汲んで法の支配に立憲主義的な内容を読み込む傾向にあるから、④が最も妥当である。よって④が正解。(基本法務テキスト28頁)
■政策法務
〔正解〕③
〔解説〕①は妥当である。地方自治法138条の4 第2 項参照。②は妥当である。選択肢に記載の通りである。③は妥当でない。「法令により」規則で定めなければならないとされている事項や、長がその権限に属する事務について定めるものが独立規則である。ほかに、条例の個別の委任を受けて制定される条例委任規則もある。④は妥当である。選択肢に記載の通りである。(政策法務テキスト42~43頁)