4 スマートフロアで高齢者の転倒を検知
デジタル化は、介護分野でも進んでいます。ヒレレズ市にある高齢者施設Skovhusetケアホームでは、施設の床に「Elsiスマートフロア」という新しいセンシング技術を導入し、ケアの質向上や業務の効率化に取り組んでいます。
入居者は、市の要介護度判定で独居での生活が難しいと認定された高齢者で、居室は、それぞれ好みの家具などを入れることができる居心地の良い空間です。一見、フローリングに見える床にはセンサーが敷設されており、プライバシーに配慮しながらも、居住者が
室内で転倒したり、長時間動きがないといった不審な挙動を管理システムで把握できるようになっています。
入居者の不審な挙動や異常が検知された場合は、担当スタッフのスマートフォンにアラートが行く仕組みになっています。フロアでの転倒だけでなく、ベッド、トイレ、浴室といった範囲も含む24時間365日の異常な行動パターンを追跡することで、ケアの質向上と介護者の負担軽減につなげています。今後は、蓄積されたデータをAIで分析し、予兆検知にも展開していくそうです。