2020.11.10 議員活動
第2回 政策の特徴と限界
3 マルチレベルの政策、「政策の常時可変性」
グローバル化の進む今日、市民、団体(法人)、政府(自治体、国、国際機構)の多くやすべてが関係する政策(=「マルチレベルの政策」)が広がっている。自治体政府は、従来、市民、団体(法人)、国との政策調整が多かったが、近年ではSDGsを投げかけている国際連合のような国際機構との政策調整という課題も出現している。
また、これらの政策は、同じ国の中で、同じ時期(年月)であっても、各自治体政府が実施するシビル・ミニマムに差が生じることは、各自治体の「市民・団体の公共政策力」の差異を考慮すると当然である。さらに、同じ時期(年月)であっても、国により、農業社会か工業社会かなど社会の進展状況が異なることによって、自治体政府が実施するシビル・ミニマムに差が生じる。市民の求めるサービスや国の実施するナショナル・ミニマムが異なるからである。そういう意味を含めて政策は常に変化している(=「政策の常時可変性」)。
○参考:持続可能な開発目標(SDGs)とは
持続可能な開発目標(SDGs)は、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標である(表2参照)。