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2019.07.25 政策研究

第13回 新人議員との懇談会を主催する小平市の住民グループ~議会改革の真の主体は議員を選び、チェックし、育む住民である~

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参加した新人議員の感想

 懇談会終了後、参加したある新人議員に感想を尋ねてみた。市の長期計画や公共施設建設に市民の意見をしっかり反映させる仕組みづくりを訴え、議員となった水口かずえさんだ。水口さんは「政治・知りたい、確かめ隊」が普段から行っている議会傍聴の活動などを高く評価した上で、「新人議員に聞く、という集まりにあれだけの市民が参加してくれたことに、希望を感じました」と語った。また、各テーブルを回っての住民との懇談では「歩道が狭くて車椅子が通れないといった、道路の使いにくさに対する意見が多く出ていたことが印象的だった」という。そして、自らが議員になって気づいた点として「議員には市政に関してすごく多くの情報が集まってくることに驚きました。行政の対応も、一般市民に対するときとは全く異なるので、この力を市民のために使う必要性をひしひしと感じています」と、身を引き締めるように語った。
 地方議会の改革が叫ばれて久しい。昨今、盛んに指摘される議会改革のポイントは二つ。住民にとって身近で、開かれた議会に変わること。そして、議員間討議を活発化させ、チーム議会として本来の機能を果たせるようになるということだ。では、そうした議会改革の主体となるべきものは何か。議員個々が主体であるのはいうまでもないが、真の主体は住民であろう。議員を選び抜き、その活動ぶりをチェックし、本来の役割を果たす議員にまで育み上げる力を持っているのは、住民しかいないからだ。その意味で、小平市の「政治・知りたい、確かめ隊」の活動は、議会改革の本質に迫るものといえるのではないだろうか。

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