5 充実した議案審議のために
執行機関は、職員、情報、ノウハウを駆使して条例審査を行います。その点で、条例審査は相当の精度をもって行われているといってよいでしょう。
それにもかかわらず、議案審議の際に、議員から素朴な疑問や鋭い指摘を突きつけられ、職員が「はっ」とさせられることも少なくありません。そうした疑問や指摘は、条例案の内容と運用の適切性を向上させるために大いに役立ちます。
条例案の内容と運用の適切性を向上させるため、議会の議案審議の際には、条例の規定が問題となりえる具体的な場面(上に挙げたもの以外にも、より具体的な場面や視点が様々に考えられます)を想定しつつ、職員の目線では光を当てきれてないと思われる切り口から質疑を行うと、執行機関と論点のかみ合った充実した議論ができるでしょう。