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新人議員が聞きました「教えて!先輩」

2019.04.25 仕事術

新人議員が聞きました「教えて先輩!」 1年生「議員」の壁~議会の心配、不安を乗り越えよう~(下)

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いよいよ9月定例会始動。新人議員の皆さん、準備はいかがですか?
困ったとき、迷ったとき、先達のアドバイスが皆さんの武器になります。
さあ、先輩に聞いてみましょう!(※本記事は2015年9月10日掲載記事の再掲です)

左から荻野健司さん、近藤美保さん、三雲崇正さん左から荻野健司さん、近藤美保さん、三雲崇正さん

出席者
【4月当選新人議員】

〇荻野健司さん(世田谷区議会議員)
〇近藤美保さん(流山市議会議員)
〇三雲崇正さん(新宿区議会議員)
【アドバイザー】
〇松野豊さん(前・流山市議会議員/麗澤大学地域連携センター客員研究員)

執行部とのコミュニケーションを(三雲)

松野 さて、次は9月定例会です。皆さんの抱負を聞かせてください。
三雲 次は私が代表質問を担当します。前回は、会派5人全員で質問をつくりましたが、今度は代表質問の半分をつくります。20分もらえることになっているので、それにふさわしいテーマを選びたいということと、前回に話を聞きに行った部署とは違う部署に話を聞きに行けるようなテーマ設定をしたいと思っています。
松野 なるべくコミュニケーションをとれるようにしておきたいですね。
三雲 はい、自分が関心のあるテーマで、なおかつ前回話を聞きに行かなかった部署と話をしたいです。
松野 荻野さんはどうですか。
荻野 前回は、初めてということもあり、はっきりいって準備が完璧にできたとはいえませんでした。今回は時間がありますので、関係所管に対してヒアリングをして、しかるべき答弁を引き出せるよう準備したいです。かつ会派内の方々とも意見交換をしながら、しっかりとした質問ができればと思っております。
松野 近藤さんはいかがですか。
近藤 前回の質問で「できない」と回答されたことについても、引き続きどうなっているのかチェックをしなければと思っています。また、初めての質問の反省として、言いっ放しになってしまい、再質問でのやりとりがうまくできなかったことが挙げられます。執行部の答弁を受けて、さらに議論をかぶせることができなかったので、それを1つでもできるようにチャレンジしたいと思っています。また、決算審議もあるので財政の基礎を頭に入れたいと思っています。

先輩からのアドバイス【9月議会、決算審議のポイント】
執行部とのコミュニケーションは、とても大切ですよね。あらかじめ「こんな項目の質問をしますよー!」って、議長宛てに通告をして、その通告の質問内容に関係する部署に割り当てをされて、関係部署から担当課長以下が質問内容についてヒアリングに来ます。私も新人議員時代はそうでしたが、一部の声として「あらかじめ、どんな質問をするかを相手に伝えて、その内容について、関係部署とやりとりをするなら、そんなのは八百長の学芸会じゃないか!」という批判をされる方がいらっしゃいます。
 この事前すり合わせの段階や、通告を提出する段階で、議員が職員に原稿を書いてもらっていて、本会議場で原稿内にあった注釈まで読んでしまい失笑を買った、というエピソードが、過去の国会や地方議会にはあったようですが、このような極端なケースは論外として、やはり質問前に、担当部署の職員さんとは、互いに立場は違えども「市民のためには?」と同じ方向を向いて、真摯にコミュニケーションをとっておくと、争点や論点がより整理され明確になるので、再質問でもやりとりがうまくいくようになっていくと思います。私が新人時代は通告1項目につき、担当部署の職員さんと平均1時間は協議をしていました。
 スタイルは人それぞれかと思いますが、新人は新人らしく、執行部に手の内を見せないなどの姑息(こそく)な駆け引きをするのではなく、全て手の内を見せて、全力で直球勝負をされた方がすがすがしいかな、と私は思います。(松野)

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