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2019.02.12 政策研究

第25回 住民自治を進める会派・地域政党の構築(上) ――〈住民、会派・地域政党、首長〉の三者間関係から考える――

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1 多様な会派とその作動

(1)二元的代表制における会派の位置

 会派は、町村議会を除いて議会運営の重要な単位として活動している(1)。会派は「議会内に結成された議員の同志的集合体」という定義・規定が一般的である(地方議会運営研究会編(2014)『地方議会運営事典〈第2次改訂版〉』ぎょうせい)。「集合体」なので「複数の人的構成が必要」である(同、ただし、政務活動費の支給に当たって一人会派を認める自治体もある)。この無味乾燥とした一般的な定義・規定では、「同志的」という意味を問うことが必要だ。
 この「同志的」の意味及び役割を明確にする、より詳細な「会派」の定義を確認しよう。「『会派』とは、同一政党に属する者又は志を同じくする者の集合体であって、議会内部において政治的に競合し及び活動を強化し、政治的支配力を得ようとする政策集団をいう。したがって、その中心となる議長の獲得に全力を尽くすことが多い」といった定義である(野村稔・鵜沼信二(2013)『地方議会実務講座〈改訂版〉第2巻』ぎょうせい)(2)。この定義からは、「従来の会派」のイメージが読み取れるが、本連載が期待する会派のイメージとは異なる(表1参照)。

Gikainokyoukasho_25-01注:「従来の会派」の定義は、野村稔・鵜沼信二(2013)『地方議会実務講座〈改訂版〉第2巻』ぎょうせい、を参考にしている。「今後(二元的代表制)の会派」の*は筆者の見解。
表1 従来の会派と今後(二元的代表制)の会派のイメージ

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