2018.04.10 政策研究
第19回 債券と償還差益・償還差損
江東区福祉推進担当部長 武田正孝
新人議員の新(あたらし)議員(だんご市議員1期目、30代・女性)の叔父に当たる前財(ぜんざい)課長(おわん市課長、50代・男性)は、おわん市でかつて財政課長を務めていました。新議員は前財課長に自治体の財政について、いろいろと質問をしています。
前財(ぜんざい)課長
おわん市入庁30年目。昨年度まで財政課課長を務めていた。50代半ばを迎え、後進の育成に熱心に取り組んでいる。
新(あたらし)議員
だんご市市議会議員。昨年の4月に地方選挙で議員になったばかり。民間企業での勤務を経て、議員を志した。まちづくりや教育に興味がある。年齢は33歳と、議会の中でも最若手。前財課長の姪(めい)っ子。
前回、自治体の資金運用の話がありましたが、自治体もいろいろと経済の影響を受けているということなんですね。

そのとおり。以前にも話したけれど、景気がよくて、住民や企業の収入が高まれば税収も高まる。反対に景気が悪ければ、税収も落ちて、一気に自治体の財政状況は悪化してしまうわけだ。

まさに、経済は生き物ですね。景気は、家計にも大きく影響しますよね。

また、自治体は家計と同じように、借金しながら預金もしている。

自治体が地方債を発行して借金をしながら、金融機関に預金もしているっていうことですね。

地方債を自ら発行しつつ、他の自治体が発行した地方債を購入して資金運用するなんてこともあるわけだね。

何か、不思議ですね。

今回も、その辺りの話をもう少し続けてみようか。
