2018.01.12 政策研究
第16回 地方財政と議会①(議会の権限と再議)
こうして見ると、普段の議会ではあまり活用しないものも結構ありますね。

そうだね。本来は、首長と議会は相互にチェックできることが求められているから、そのための権限をお互いに持っているということだね。

もちろん、議会と首長がなれ合いでも困りますけど、常に対立関係であっては、住民にとっても問題ですよね。

そうだね。我々役所の職員にとっても、予算の再議などはない方がありがたいからね。

これも、家計と同じってことですか?(笑)

いや、うちの家計は二元代表制で決まるのでなく、奥さんの独裁制だよ……(泣)

今回のおさらい
1 二元代表制とは、行政と議会が互いに協力・けん制しながら自治を行うこと。
2 再議とは、議会の議決や選挙等に異議がある場合、再度の審議と議決を求める制度。
3 予算の再議としては、長に異議のある議決に対する再議、違法な予算の議決に対する再議、義務費を削除又は減額する議決に対する再議、非常災害復旧費等の削除又は減額の議決に対する再議がある。