2017.11.10 政策研究
第14回 決算①(決算の概要)
江東区福祉推進担当部長 武田正孝
新人議員の新(あたらし)議員(だんご市議員1期目、30代・女性)の叔父に当たる前財(ぜんざい)課長(おわん市課長、50代・男性)は、おわん市でかつて財政課長を務めていました。新議員は前財課長に自治体の財政について、いろいろと質問をしています。
前財(ぜんざい)課長
おわん市入庁30年目。昨年度まで財政課課長を務めていた。50代半ばを迎え、後進の育成に熱心に取り組んでいる。
新(あたらし)議員
だんご市市議会議員。昨年の4月に地方選挙で議員になったばかり。民間企業での勤務を経て、議員を志した。まちづくりや教育に興味がある。年齢は33歳と、議会の中でも最若手。前財課長の姪(めい)っ子。
今回のテーマは決算ですね。

そう。予算は、歳入・歳出の見積額なので、あくまで見込みだけど、決算は歳入・歳出の実績だから、結果ということだね。

決算によって、どういうことが分かるのですか?

家計と同じで、自治体の財務状況が明確になるわけだ。だから、通信簿ともいえるよね。

うちの議会でも、決算特別委員会を開催して、連日審議を行いますね。

決算委員会も予算委員会と同様に、集中して審議が行われるからね。では、そもそも決算とは何か、また決算特有の用語についても確認していこう。
