2017.07.10 政策研究
第10回 7つの予算原則
8 予算公開の原則
予算公開の原則とは、予算は広く一般に公開しなければいけないという原則である。税金がどのように使われるのか、どのような住民サービスが提供されるのかは、予算によって実現される。このため、予算を広く一般に公開し、住民が知る機会を設けることが必要となる。
この具体的な内容としては、予算要領の公表(自治法219条2項)と財政状況の公表(自治法243条の3第1項)がある。
結構ボリュームがありましたね。

そうだね。でも、原則と例外を知ることで、理想と現実があることも理解してくれたかな。

そうですね。原則の考え方は理解できますけど、それを押し通すとかえって混乱を招いてしまうということですね。

確かにそのとおりだが、これだけ例外が多いと、ちょっと不思議な感じがするよね。

まあ、政治の世界も一緒ですよ。

……達観しているなあ。

今回のおさらい
1 予算原則には総計予算主義の原則、単一予算主義の原則、予算統一の原則、予算事前議決の原則、会計年度独立の原則、予算単年度主義の原則、予算公開の原則の7つがある。
2 予算原則には例外がある。