2017.05.12 政策研究
第8回 地方債の役割と種類
江東区福祉推進担当部長 武田正孝
新人議員の新(あたらし)議員(だんご市議員1期目、30代・女性)の叔父に当たる前財(ぜんざい)課長(おわん市課長、50代・男性)は、おわん市でかつて財政課長を務めていました。新議員は前財課長に自治体の財政について、いろいろと質問をしています。
前財(ぜんざい)課長
おわん市入庁30年目。昨年度まで財政課課長を務めていた。50代半ばを迎え、後進の育成に熱心に取り組んでいる。
新(あたらし)議員
だんご市市議会議員。昨年の4月に地方選挙で議員になったばかり。民間企業での勤務を経て、議員を志した。まちづくりや教育に興味がある。年齢は33歳と、議会の中でも最若手。前財課長の姪(めい)っ子。
先日、私の知り合いがマンションを購入することになったんです。でも、かなり長期のローンを組むみたいで、大変だってぼやいていましたよ。

確かに、家を買うのは一大事だよね。

その人、退職直前まで完済できないらしいんですよ。

金利が低いとはいえ、負担は大変だね。自治体の借金である地方債と同じように、長期的視点が必要になるね。

本当ですね。

では、今日は地方債について整理してみようか。
