2017.04.10 政策研究
第7回 基金の内容と種類
江東区福祉推進担当部長 武田正孝
新人議員の新(あたらし)議員(だんご市議員1期目、30代・女性)の叔父に当たる前財(ぜんざい)課長(おわん市課長、50代・男性)は、おわん市でかつて財政課長を務めていました。新議員は前財課長に自治体の財政について、いろいろと質問をしています。
前財(ぜんざい)課長
おわん市入庁30年目。昨年度まで財政課課長を務めていた。50代半ばを迎え、後進の育成に熱心に取り組んでいる。
新(あたらし)議員
だんご市市議会議員。昨年の4月に地方選挙で議員になったばかり。民間企業での勤務を経て、議員を志した。まちづくりや教育に興味がある。年齢は33歳と、議会の中でも最若手。前財課長の姪(めい)っ子。
今回のテーマは基金です。基金は、家計でいえば預金ということですね。

そのとおり。ただし、基金には種類があって、その種類によって目的も異なるんだ。

確かに、うちの市でも多くの基金があります。

基金には、根拠となる条例がある。だから、条例を見ればその目的が分かるはずだ。

基金に積立てを行ったり、基金を取り崩したりと、活用することは分かるのですが、今ひとつそのルールがよく分かりません。

それは自治体によって異なるからね、一概にはいえないな。では、基金の基本から説明していこう。
