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2015.06.25 議会改革

「地方議会に関する研究会」報告書について

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Ⅲ 地方議会の議員に求められる役割

○ 地方議会の議員に求められる役割・資質
 ・ 議員の代表性(選挙区からみた「地域」代表的性格の有無、社会学的代表や住民の納得性の観点からの分析)と専門性(特定の政策分野に関する専門的知見、合意を得るための調整能力等)について整理。
 ・ 「地方議会の議員の位置付け・役割」について、各議会基本条例において規定する例も見られるが、さらに検討する必要があるのではないか。
○ 議員の活動の支援機能のあり方
 ・ 事務局職員の専門性の確保など事務局のサポート機能の充実や、法制担当課等事務局の共同設置が考えられるほか、議員の専門性を高めるための研修等の充実を図るため、全国研修機関等が提供する様々な研修機会の積極的な活用が期待される。

Ⅳ 多様な層の幅広い住民が議員として地方議会に参画するための方策

○ 議員のなり手確保の観点から、「議員報酬等」、「勤労者の立候補」、「公務員の立候補制限と議員の兼職禁止」について、指摘されている課題等を踏まえ、一定の整理。
○ 多様な人材が議員として活動することを容易にする観点から、夜間・休日等議会の開催についての議論を整理するとともに、通年会期制等を活用した柔軟な議会運営の取組が行われることが期待される。

Ⅴ 地方議会における政党及び選挙制度のあり方

○ 政党は地方政治・地方議会と住民とをつなぐ導管の役割を果たす可能性があるが、団体規模により政党化の状況が異なる。
○ 現行の選挙制度が有権者及び議員の行動に及ぼす影響を踏まえつつ、有権者の実効的な選択を可能とする選挙制度のあり方として、「比例代表制」、「選挙区の設定」、「連記制」について分析。

Ⅵ 住民参加の充実、住民の信頼確保を図るための地方議会のあり方

○ 住民からの信頼確保、住民の関心を高める等の観点から、地方議会の情報発信の充実の方向性を例示。
○ 地方議会への住民参加のあり方について、住民参加の意義を整理した上で、議会の決定過程への住民参加(公聴会制度等の積極的な活用、委員会の設置等)、議場外での住民参加のあり方(議会報告会の開催等)を検討・整理。
○ 議会活動の評価については、評価の客観性の担保が課題となるが、各議会における自己点検・評価としての取組が期待される。
○ 住民に対する説明責任について、議会の自律権を行使した、条例、会議規則による信頼確保の仕組みの構築が可能である。


以上、研究会報告の詳細については、下記報告書及び関係資料をご確認ください。また、今回の研究会にて検討された内容については、現在開かれている第31次地方制度調査会において議論が深められていく予定です。

【参考】地方議会に関する研究会報告書(本体)
【参考】地方議会に関する研究会報告書(関係資料)
総務省 地方議会に関する研究会

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