2015.04.01 政策研究
【議会ニュース】救急で電動自転車導入へ=広島県尾道市消防局
尾道市消防局は、同市と愛媛県今治市を結ぶ西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)の自転車などの専用道路で、けが人の応急手当てを迅速に行うため、緊急出動用として電動アシスト自転車の導入を図る。自転車道では救急車がスピードを出せないため、現場への到着に時間を要していた。同局によると、同様の取り組みは全国でも珍しいという。
全長約60キロのしまなみ海道には、島をつなぐ橋の部分のみ、自動車道のほかに、歩行者、自転車、125cc以下の原動機付き自転車の専用道路が併設されている。道幅は2.5~4メートルで、救急車両も進入可能だが速度が出せないため、現場に到着するのに時間がかかっていた。
市消防局総務課によると、導入するのは1台10万円の電動アシスト自転車3台。しまなみ海道沿線の消防署や分署に配備。自転車道で、けが人らが出た際、救急救命士が応急処置に必要な資材を積み、自転車で現場に駆け付ける。購入費は15年度当初予算案に計上した。
しまなみ海道は日本初の海峡を横断できる自転車道で知られ、サイクリング大会が開かれるなど、自転車愛好家に人気が高い。