大津市議会はこのほど、「子どものいじめの防止に関する条例」について、市が提出した改正案に対する修正案を賛成多数で可決した。

　市の改正案は、いじめをめぐる相談の範囲を広げるよう表現を修正。市の第三者機関「大津の子どもをいじめから守る委員会」に対し、いじめからの救済の申し立てを受け、事実関係の調査などをする機能を持たせていた。

　これに対し、議員提出の修正案は、同委員会の権限の拡大を認めず、表現の修正のみにとどめる内容。市議会では条例の改正案を審議する特別委員会で、同案をめぐり「市長の責任が不明確になる」などの意見が上がっていた。