2026.10.26 New!
子育て支援で“選ばれるまち”をつくる 鳴門市長が語る鳴門市の挑戦と次の一手(前編)
関東学院大学法学部地域創生学科教授 牧瀬 稔
「自治体総合フェア2026」(7月10日)において、泉理彦・鳴門市長が「子育て支援で“選ばれるまち”をつくる」というテーマで基調講演を行った。この記事は、泉市長から許可をいただき、講演をまとめたものである。
鳴門市は地方圏に位置しながらも、「子育て」に関する政策(施策・事業)を展開し、一定の成果を導出してきた。この取組は、他市町村においても有益な示唆を与えると考える。なお、講演のまとめは、牧瀬が行った。この講演概要における間違いは牧瀬に帰する。
講演録の概要
鳴門市は、令和4年度から令和7年度までの4年間を子育て世帯定住促進施策の集中実施期間と位置付け、「なるとまるごと子育て応援パッケージ」を展開した。出会い・結婚、新生活・妊娠前、妊娠・出産、就学前、小・中学生、高校生、住宅取得など、ライフステージごとに施策を見える形で配置した。令和5年度からは「なるとうずっ子学力向上パッケージ」を加えた。
支援の範囲は、経済的負担の軽減にとどまらない。学び、働き方、住宅、移住・定住、地域とのつながりを含め、子どもと家庭の生活全体を支えることを目指している。
その成果は、移住者数の増加、子育て施策に対する満足度の向上、県内8市で唯一となる年度別の転入超過などに表れた。また、令和5年には「日本子育て支援大賞2023」を四国の自治体として初めて受賞した。重要なのは、事業数や予算額を増やしたことだけではない。市民ニーズをデータから捉え、庁内横断で政策を組み立て、集中投資し、効果を確認し、次の施策へ更新する政策経営の循環をつくった点にある。
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