主任介護支援専門員、介護福祉士、社会福祉学(修士修了)
/地域包括支援センター管理者(杉並区) 本間清文
今年の1月頃、まだ、寒さ厳しい日のことでした。80代で、一人暮らしの男性のアパートが停電しました。これまでは毎月、コンビニで電気代を支払っていたのですが、体調を崩し、滞納が続いたためです。そのため唯一の暖房器具であった電気ストーブが使えなくなりました。石油ストーブなど電気以外の燃料による暖房器具はありません。また、新たに購入するお金もありません。しかし、早急に電気を再開しなければ健康を害する可能性があります。若い人と違い、高齢者は風邪をこじらせたり、それが原因で体力低下から転んで骨折して入院したりと、ささいなことがきっかけで、大事に至ることが珍しくありません。
頼れる身寄りもない方でしたので、連日、地域包括支援センター職員である私が訪問し、何とか電気を再開しましたが、その高齢男性が簡単にできるような手続ではありませんでした。
この男性の場合は、運よく地域包括支援センターにつながったからよかったものの、つながれない高齢者も多くいます。そもそも、停電の復旧の手続などは地域包括支援センターの業務ではありません。しかし、他に誰もやる人がいないからやっているだけです。
このとき「一歩間違っていたら、この高齢男性も孤独死していたのではないか」との思いを強く抱きました。
この例に限らず、年に10件近く孤独死の事案に遭遇します。
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