2018.06.20 議会改革

地方を創生するのは議会だ！全国地方議会サミット

地方議会が新たなステップへ大きく踏み出す。そのターニングポイントをめざして2018年７月11日、12日に早稲田大学大隈講堂（東京都新宿区）で開催されるのが「全国地方議会サミット2018 議会のチカラで日本創生」だ。
昨年のサミットも非常に盛況だった（衆議院第一議員会館多目的ホール）

議会こそが地方創生の主役に

　主催は、ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟（以下、「議連」）、マニフェスト大賞実行委員会。これまで先進的な議会改革や政策事例を発表し参加者同士で議論する「サミット」を毎年開催してきたが、今年は、新たな時代を創ろうと規模を拡大して開催する。

　目標参加者は1,000人だ。この数値目標＝マニフェストとしたのは、川上ふみひろ共同代表（可児市議会議長）の一言からだったが、そこには地方創生が叫ばれるなかにあって、その創生はどこが行うのか。地方議会こそが牽引車になるべきであり、その姿を見せるべきではないか、との意見が議連のメンバーに多かったことが大きい。

　議連顧問の北川正恭早稲田大学名誉教授（元三重県知事）は、「執行部は法律や条例に基づいて執行する機関であり、方向性を決めるのは議決機関である議会。議会こそが地方創生の主役になるべき。」と常々語っているが、その実践の集大成にしようと企画されたのが、今回の全国地方議会サミット（以下、「サミット」）だ。「議会こそが地方創生の主役になるべき」とする北川早稲田大学名誉教授。

総務大臣から研究者議会改革の先進議会から議長が登壇

　詳細な内容は公式サイトをご参照いただきたいが、現総務大臣である野田聖子衆議院議員、元総務大臣の片山喜博早稲田大学教授、テレビのコメンテータとしても知られる中林美恵子早稲田大学教授、地方議会・議会改革研究の第一人者である江藤俊昭山梨学院大学教授、廣瀬克哉法政大学教授が登壇し、地方議会の意義、本来の役割などについて講演やディスカッションが行われる。

　また、研究者だけでなく、議会改革の先進事例として、会津若松市議会、あきる野市議会、犬山市議会、可児市議会、東京都議会、横浜市会のそれぞれの議長が登壇し議会改革の現状についての報告をする。

　さらに、議会事務局の改革について事務局職員が登壇するセッション。多様性を考えるために３つの議会から女性議長が登壇するセッションなど盛りだくさんの内容となっており、「サミット」と表現されるように現在の議会改革、議会活動の先進事例の集大成となる。

　このサミットは、先進事例の報告だけでなく、地方議会が持つ本来の力を再認識すること、そして、行政の監視機能だけでなく、議会が政策を作ることが自治体を大きく変える原動力になることを議員が再認識することも目的としている。

議会による政策の意義

　議会は、一人しか選ばれない首長とは違い、多様で幅広い地域から選ばれた議員によって構成されている。その議員が自らの主張だけでなく、互いの主張を理解し、議論を交わし、住民に向き合いながら最善策を議論によって収れんし、つくりあげた政策は、決定機関としての政策となり重大な意義を持つ。執行機関がつくりあげた政策は、最終決定を議会にゆだねることになるが、議会の政策は決められた段階で確定となり、あとは執行を行うだけとなるからだ。

　それだけの重責を持つことを認識することは当然だが、さらに議会が政策をつくる意義を再認識し、政策をつくりあげている新たな姿の議会の先進事例を知り、そのエッセンスを持ち帰ることで新たな姿を全国へ広めていく。これもサミットの目的でもある。

　地方議会が変われば国も変わる。議会のチカラで日本を創生する。そのステップを踏み出すために「全国地方議会サミット2018へ」どうぞご参加ください。

★残席が少なくなっていますのでお早めにお申し込みをお願いします。
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