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2015.10.26 議会改革

【研修会レポート】人・まち・社会を育む情報拠点の未来を探る~図書館が変われば、まちが変わる、議会も変わる~

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 2015年10月22日、ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟(以下、「LM地議連」)による東京支部研修会が開催された。今回のテーマは【図書館が変われば、まちが変わる、議会も変わる。】というもの。
 
 第一部の<基調講演>では、北川正恭早大マニフェスト研究所顧問が「執行部に追従する議会から脱却するためにも、議会図書室が必置であるという意味を改めて考えるべきである」と述べた。

北川教授による基調講演「図書館と議会」北川教授による基調講演「図書館と議会」 
 第二部の<図書館でまちを変えよう>では、「医療課題に役立つ図書館」の事例として、図書館総合研究所の佐藤達生氏による長崎市立図書館の「がん情報サービス」の取組や、商業施設内に設置されることとなった徳島市立図書館などの、先駆的な事例が紹介された。
 続いて、「地域産業・経済の発展に役立つ図書館」の事業提案として、デジタルアーカイブを利用した『クラウド型プラットフォームシステム』について、TRC-ADEAC社が、事例と助成の具体例等を紹介した。
 地域の古文書や行政資料、画像をデータ化し地図と連動させるシステムで、まちの歴史資料などを公開することにより、まちの活性化につなげられるとしている。
 
 第三部は、<議会図書室を変えよう>というテーマで、早大マニフェスト研究所議会改革調査部会の中村健氏により、現在集計中の全国議会図書室のアンケート調査の中間報告及び提言があった。なお、年内には最終報告が出される予定。
 
マニフェスト研究所中邨氏により議会図書室に関する調査の中間報告がなされたマニフェスト研究所中村氏により議会図書室に関する調査の中間報告がなされた
 公共施設のなかで最も幅広い層からの利用者が多い図書館であるが、本を貸出す、蔵書するということを超えて「人・まち・社会を育む情報拠点」としての機能を発揮している図書館はまだ多くはない。
 また、地方議会の議会図書室は、『専門図書館』として位置付けられているが、これについてもその本来の機能を発揮しているとはいえない状態である。そういった状況を受け、図書館という機能を更なる地方創生や議会改革のエンジンとしていくために何ができるか、各地で注目される議論がはじまるきっかけとなる研修会であった。(編集部)
 
◆ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟ホームページ
http://www.local-manifesto.jp/gikaigiin/

◆長崎市立図書館の「がん情報サービス」
https://www.trc.co.jp/information/150108_nagasaki.html

◆徳島市立図書館
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/toshokan/
 

【関連セミナー情報】
 ◆図書館総合研究所<TRCセミナー「まちの課題を解決する図書館」>
・自治体経営進化への政策展開
主催:図書館総合研究所
2015年11月6日、図書館流通センター大阪(吹田市広芝町)
・「公共施設」としての図書館とは 「地方創生」と「公民連携」の視点から考える
https://www.trc.co.jp/soken/pdf/20151106_seminar.pdf
 
◆東洋大学PPP研究センター<公共施設マネジメントフォーラム>
・公民連携手法としての指定管理者制度
主催:東洋大学PPP研究センター
2015年11月20日、東洋大学大手町サテライト(千代田区大手町2-2-1)
http://www.trc.co.jp/soken/seminar/2015_1120.html

『議員NAVI』編集部

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