2015.04.20 議会運営
【議会ニュース】全議員に定期資産報告を義務付け=栃木県那須塩原市
那須塩原市議会は4月から、全議員に資産の定期的報告を義務付ける政治倫理条例を施行した。議員が所有する不動産や各種税金の納付状況を市民が閲覧できるようにする予定で、市によると県内自治体で初めての取り組み。
条例は毎年5月1日付で在職中の全議員に対し、資産等報告書を議長へ提出することを義務付ける。報告対象となるのは、議員が所有する土地や家屋の所在、面積、固定資産税課税額のほか、前年度の市税や国民健康保険税の納付状況など。有価証券などの資産は対象とならない。
市民は申請をすれば、議会事務局で各議員の報告書を閲覧することができる。報告書の内容に疑義がある場合、一定数の市民の署名を集めれば調査請求を行うことも可能。5人以内の市議で構成する倫理審査会で調査が行われる。
市議会事務局は、議員の資産報告を義務付けた理由を「議会の透明性を高めるため」と説明。現行では閲覧申請を行わない限り、市民は報告書の内容を確認できないが、より分かりやすい情報提供の在り方も検討していく方針だ。