2021.06.25 議会改革
第19回 自治体議会の空間
慶應義塾大学大学院法務研究科客員教授 川﨑政司
会議体である議会が活動し、議論を行うためには、「場」が必要である。この場が議事堂や議場ということになるが、この場が設けられると、今度は「場」がその活動を規定したり、制度に影響を及ぼしたりすることになる。イギリスの首相であったW. チャーチルは、第2次世界大戦で破壊されたイギリスの庶民院の議場を再建するにあたって、次のように述べたといわれる。「われわれは建物をつくるが、でき上がると今度は建物がわれわれの行動様式を規制する」。
その点において、議会にとって、「場」は単なる箱物ではなく、その政治空間の基礎となり、議会の姿を映し出し、その活動を枠付けるものともなる。そして、その「場」には、一定の理念や考え方が表現され、あるいは表れることにもなるのである。
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