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2018.11.12 政策研究

コウモリと“共生”する大学図書館

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元日本経済新聞論説委員 井上繁

   夕方暗くなると活動を始めるコウモリは何ものだろうか。空を飛ぶから鳥、漢字では蝙蝠と書き虫偏が付くから虫、それとも哺乳類か。正解は哺乳類、つまり、卵ではなく、子宮の中で胎児と母親はへその緒でつながっており、産んだ赤ちゃんを乳で育てるから立派な哺乳類である。
 『コウモリの謎』(大沢啓子・大沢夕志著、誠文堂新光社、2014年)によると、地上しか移動できない他の陸上哺乳類と違って、飛ぶことのできるコウモリは世界中のほとんどの陸地で生息している。その種類は1,300種に上り、哺乳類の5分の1以上を占める。
 洞窟、人家の屋根裏や戸袋などをねぐらにしている。日中はこれらの暗い場所で休み、太陽が沈む頃、餌の昆虫などを求めて外へ飛び立つ。その翼は、鳥のように羽ではなく、薄い膜でできていて、こうもり傘を開いた形の翼を広げて飛ぶ。翼の形は自由に調節できるため、宙返りや急旋回が得意だ。
 ポルトガルの中部沿岸地方に位置する人口15万人の古都・コインブラにある国立コインブラ大学のジョアニナ図書館は、こうしたコウモリとの“共生”を目指している。コインブラ大学の前身は13世紀末にリスボンにつくられたエストゥード・ジェラルである。同国最古のコインブラ大学が1537年最終的にコインブラに定着するまで、リスボンとコインブラの間を4度も移転を繰り返した。この間、多くの政治家や文化人を輩出した。ジョアニナ図書館を含むコインブラ大学は、2013年にその文化的な価値が認められ世界文化遺産に指定された。

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