2018.09.25 議会運営
第4回 特産のクスノキをふんだんに使った古民家様式の議場【大分県豊後大野市】
自治体議会の「顔」ともいえる「議場」。そこには、自治体の歴史や理念が反映されています。『議員NAVI』では全国の自治体の議場を訪問し、自治体議会の「顔」をビジュアルにお伝えします。
第4回は豊後大野市議会の議場を訪問しました。

議場全景。天井のデザインは古民家をイメージしている。

議席との間に段差がないフラットな傍聴席

特産のクスノキを使用した議場の机
―議場の特徴を教えてください。
古民家をイメージして設計しており、外壁側には木製の引き戸を採用し、天井は、コンクリートの梁を見せています。また、室内の高い位置から自然光を採り入れることによって、明るい空間にしています。席は対面演壇式で、議場の机などは豊後大野市産クスノキを使用しています。
―議場の特徴によるメリットやデメリットを教えてください。
質問者席に残時間確認用卓上モニターを配置し、質問する議員が放送中の動画と残時間を確認できます。議員席のイスは固定式で、議員席側は段差がついており、車いすでの利用が困難ですので、今後検討する必要があります。
―議席の席順はどのように決められていますか。
当選回数が少ない順番から1番とし、同回数のときは、生年月日の若い順番としています。議長は最後の議席とし、副議長は最後から2番目の議席としています。1期(4年)のうち、前議長は最後から3番目の議席とし、前副議長は、最後から4番目の議席としています。
―傍聴席との距離はどうですか?
45席ある傍聴席は、議場と同一フロアに配置し、議会と市民との一体感の醸成を図っており、傍聴席との距離は近いと思います。休憩中に議員に気軽に話しかける光景も見られます。
―住民が傍聴しやすい工夫は何かされていますか?
傍聴席入口の前はゆるやかなスロープを設置しています。傍聴席入口には、建具を設けているため、気兼ねなく出入りできます。傍聴席にはメモなどがとりやすいように記載台を設置しているほか、車いす利用者のスペースを確保しています。傍聴者側に傍聴者用モニターを設置していますので、質問する議員の表情を見ることができます。また、難聴者の方が質問や答弁を明確に聴くことができるよう、磁気ループ専用受信機を用意し、貸し出しを行っています。
議会名:大分県豊後大野市議会
定数:18名
議会HP:http://www.bungo-ohno.jp/categories/bunyabetsu/gikai_senkan_kansa/shigikai/
<議場をご紹介ください!>
あなたの自治体の議場をこのコーナーでご紹介いただけませんか?
『議員NAVI』が取材におうかがいさせていただきます。
下記までご連絡ください。
『議員NAVI』編集部メールアドレス:dh-giin@daiichihoki.co.jp