2018.07.10 政策研究
第22回 総合計画と行政評価
江東区福祉推進担当部長 武田正孝
新人議員の新(あたらし)議員(だんご市議員1期目、30代・女性)の叔父に当たる前財(ぜんざい)課長(おわん市課長、50代・男性)は、おわん市でかつて財政課長を務めていました。新議員は前財課長に自治体の財政について、いろいろと質問をしています。
前財(ぜんざい)課長
おわん市入庁30年目。昨年度まで財政課課長を務めていた。50代半ばを迎え、後進の育成に熱心に取り組んでいる。
新(あたらし)議員
だんご市市議会議員。昨年の4月に地方選挙で議員になったばかり。民間企業での勤務を経て、議員を志した。まちづくりや教育に興味がある。年齢は33歳と、議会の中でも最若手。前財課長の姪(めい)っ子。
これまで地方財政について、いろいろ見てきたけれど、おおむね全体像はつかめたかな?

はい。いろいろ細かい点はありますけど、全体の姿が何となく分かった気がします。

早速だけど、今回のテーマは総合計画と行政評価なんだ。自治体の財政は、総合計画や行政評価と大いに関連しているからね。

自治体がどのような計画を持っているのか、また、実際に行ってきた事業の結果を評価するということですね。

そのとおり。

「予算を消化する」なんていいますけど、税金が有効に使われたのか、検証することが必要ですからね。

それでは、まずは総合計画から説明しよう。
